ボランティア -ミナ―
お久しぶりです!
先日まで中間試験と課題に追われていましたが、今はReading week中で少しゆったりした毎日を過ごしているミナです。
Reading week中は、多くの学生が旅行へ旅立ちます。
ですが、私はモントリオールで充実した日々を過ごしています。
友人とプリンを作ったり、
友人と日本食を作ったり、
おいしいご飯を食べに行ったり、
(マギルの近くにあるベジタリアンカフェで、友人とゆったり過ごしました)
(友人の誕生日にみんなで中華料理を食べに行きました)
マギルのホッケーの試合を見に行ったり、
(ホッケーを観戦するのは人生で初めてだったのですが、すでにホッケーの虜になってしまいました笑。
選手一人ひとりの躍動感と気迫に引き込まれ、輝いている姿が本当に格好良くて、点が入るたびに友人と抱き合って喜んでいました。
しかし、マギルの部活は毎日練習があり、勉強との両立は本当に大変です。その二つをしっかりとこなしながら、さらに観客を感動させられるプレーができる選手たちにただただ脱帽でした。何かに一生懸命になれること、そしてそれをかけがえのない仲間と共有できることがいかに幸せなことで、いかに素敵なことかを痛感した瞬間でした。
皆さんも、マギルに来た際はぜひスポーツ観戦をしてみてください!あなたも一瞬で虜になってしまう事でしょう!!笑)
素敵なカフェを開拓したり、
(ティーラテとアーモンドパウンドケーキを注文しました。とってもおいしくて、お店の中もすごく素敵で、大好きになりました。)
ととっても楽しい毎日を過ごしています。
前置きがとっても長くなってしまいましたが、今回の私の記事は
ボランティア
について書きたいと思います。
私はマギルに来てから、
1)ピアノをモントリオールの子どもたちに教えるボランティア
2)金銭的な理由や健康上の理由などで充分に食事にアクセスできていない方々に食事を無料で提供したり、食材を配ったりしているNPO法人
でボランティアをしています。
今回は、1)について掘り下げていこうと思います。
このボランティアに関しては、幼い頃からピアノを本格的に行ってきたため、その能力を生かして何かをしたい、という思いが一番の動機でした。
9月から現在まで、マギルのピアノボランティアクラブに参加し、週に1度、モントリオールの地域の小学校で子どもたちにピアノを教えています。
少し話題がそれてしまいますが、マギルの部活はとっても盛んです。ボランティアの部活は
・子どもたちの宿題をサポートするもの
・海外でボランティアするもの
・語学を学生同士で教え合うボランティア
・洋服などを寄付で集めて、途上国へ送るもの
など、本当に様々なものがあります。
それだけ、学生の
”人のために何かをしたい”
という思いが強いのだと思います。生まれた文化やこれまでの経験が違ったとしても、この強い思いを原動力に、学生同士が団結している姿を本当に尊敬しています。
私はその中で、ピアノのボランティアに惹かれ、参加することにしました。
始める前は、
ピアノをずっと弾いてきたし、子どもは大好きだから、大丈夫!
という根拠のない自信があったのですが、
”できる”
ことと
”教えられる”
ことの違いという現実を突きつけられました。
音楽やピアノについて、すべて日本語で学んできた私にとって、
英語で、ピアノを触れたことのない子供たちに、ピアノを一から教える
というのは容易なことではありませんでした。
ト音記号は英語でなんて言うの?小節は?楽譜は?4分の1拍子は?鍵盤は?ドレミファソラシドの音の違いはどう伝えたらいい?
数々の疑問が頭の中をぐるぐるとしていて、初回の授業は何も教えられずに終わりました。
ピアノを教えてもらえることを楽しみにしていた子どもたちを目の前に、申し訳なさでいっぱいでした。
その後、他のボランティアの友人に、何に注意して教えたらいいのか、どうしたらピアノを好きになってもらえるか、について話し合い、お互いに最善策を探り合いながら2回目のボランティアへ行きました。
しかし、2回目でも、あまりうまく教えることができませんでした。
子どもたちからの信頼を徐々に失っていることに焦りを感じながらも、具体的な解決策が見つからず、とってももどかしい日々が続きました。
そこで私が思いついたのは、
楽譜の読み方、リズムの刻み方、鍵盤の圧し方、指の形
などの基礎を優先するよりも、
ピアノを弾く楽しさを感じてもらおう!
ということです。
これは自身の経験をもとにして思いついた方法です。
私がピアノを初めて触ったのは5歳の時。
バイオリンを習っていた姉の影響と、『千と千尋の神隠し』のバックミュージックが弾きたいという思いから、ピアノを始めました。
始めたばかりの頃の記憶はあまりはっきりとはしていませんが、ただただ
”ピアノを弾く”
行為が純粋に楽しくて、ピアノに向かっていたあの頃の自分を思い出しました。
私はそれまで、
子どもたちに基礎をしっかりと覚えてもらいたくて、英語で一生懸命に教えていましたが、それでは音楽の楽しさやピアノを弾く喜びを全く伝えられないことにようやく気が付きました。
その後は、
子どもたちが好きな曲を聞き、
簡単な楽譜を作り、
彼らにメロディーを演奏してもらい、
私が伴奏を弾く
というプロセスを作り、少しでもピアノを身近に感じてもらえるようにしています。
ボランティアを始めてから半年以上経った今も、まだ手探りの段階です。
ですが、彼らがピアノを弾いている時に見せてくれる
”キラキラとした笑顔”
が私の原動力です。
この笑顔を見るためなら、私はいくらでも頑張る!
と思ってしまうくらい、かわいくて愛おしい笑顔です。
4月に子どもたちのリサイタルがあります。
彼らに
少しでも楽しんでもらえるように、
そして子供たちのとびっきりの笑顔を舞台上で輝かせられるように、
これからも試行錯誤を続けていきます。
とっても長くなってしまいましたが、最後まで付き合ってくださりありがとうございました。
次回からは、Reading weekの旅行について、留学生の皆の経験を書いてもらいます✨
お楽しみに!!
ミナ