mcgill_exchange’s diary

マギル大学交換留学生によるブログ

モントリオールの気候~りか~

今回の記事では、モントリオールの気候について触れたいと思います!私自身ここに来るまでは「カナダって寒いんだよな、何着るんだ、、?」と疑問に思っていたので服装という視点から気候について触れていきますね(笑)

まず、基本的にモントリオールは日本に比べてとても乾燥しています。そのため、夏は爽やかなのですが、冬はカサカサします。(クリームをたくさん持っていきましょうね)

あと、年によってかなり違うみたいなので参考までに読んでみてください。

私達の交換留学が始まった9月は、とても爽やかな夏でした!Tシャツにショートパンツで出られて、今となっては懐かしい太陽が出ている毎日でした(笑)

1か月ほど夏を過ごした後はすぐに秋になるのですが、この辺りまでは日本でも経験したことのある過ごしやすい季節なんですね。この後がカナダ!!!という感じになります(笑)

12月くらいに雪が降り始めて、0度を切っていくのですが、年末は-28度でした(笑)

今となってはいい経験だったという程度なのですが、その時は本当に痛かったです。寒さで痛いというのはモントリオールならではの経験だと思いますね、、、ズボンの下にタイツやレギンスを履いていたし、ウールの靴下でスノーブーツなのに脚が痛いのです、、、ヒートテックを2枚重ねてセーターを着ていたのに、そしてその上にカナダグースを着てマフラーまで巻いていたのに、寒さで痛かったですし、自分の吐息の蒸気でマフラーが凍り、まつげが凍るといった始末でした(笑)

一番寒いのは2月だと聞いていたのですが、私の滞在期間中に経験した一番寒かった月は12月でしたね。ちなみに、1月も同様に雪が続いていて、2月には-10度以上の日々が続くようになっていました!それであたたかいと感じるようになったので、かなり寒さには鍛え上げられたなと思います(笑)

なんでそんなに寒いのにモントリオールにしたのとかなりよく聞かれるのですが、1年間だけ住むならば経験としていいかなと思ったのもありますし、実際問題、建物内は日本よりかなりあたたかいです!カナダグースの下は半袖という人はよくいます。外は雪が降っているのに、建物内は薄着の人が多いのでかなりおもしろい光景です(笑)

これも日本では経験できないかなと思います。

 

今回はモントリオールに住んでみるとどういった感じなのか(気候編)をお伝えしました!参考になれば嬉しいです!

マギルのカウンセリングサービスを利用してみた~弱音の吐きやすさ吐きにくさについて~

お久しぶりです、れれれです。先日、マギル大学のカウンセリング・サービスを利用しました。それというのも二月半ばくらいから後半にかけて、体調があまりよくなかったり、ルームメイトとごたごたがあったり、それなのにエッセイやら中間試験があったり、良くない状況が重なってしまってメンタルが風邪をひいてしまったためです(´・ω・`) マギルは課題など厳しい大学として有名ですし、海外で一人暮らしをするのはなかなか大変なものです。今後留学を考えている皆さんが、留学先でしんどくなった時こういうサービスを利用してみたっていいんじゃない?という提案のつもりでこの記事を書きます。同時に、日本は公共の場において精神的なつらさを吐露しにくいのではないか、という問題提起もしたいと思います。

 

マギル大学にはBrown Buildingという主に学生の健康面のサポートをする部署が集まった建物があります。この建物ですね。

(画像元:https://www.mcgill.ca/studentservices/brown-building)

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カウンセリングサービスを利用したい場合、電話予約か直接Room4200にいってカウンターで予約を入れる必要があります。予約と利用当日の際はマギルIDが必要です。無料で利用できますが需要の多さゆえ、予約をすっぽかすと罰金を取られてしまいます…

 

さて、カウンセリングサービスの需要が多いということはサイト上でも記述されているのですが、実際にRoom4200に行ってみるとそれを感じることができます。私が予約しに行った時も、当日待合室で必要書類を記入していた時も、予約の電話や「今日○○時に予約しているのですが…」とひっきりなしに学生が訪れていました。私はこういう場に来る人はもっと陰鬱な雰囲気を漂わせているものだと勝手に思い込んでいましたが、案外ケロッとした顔でカウンセラーが呼びに来るのを待っていたり、カウンターで予約を入れたりしていました。私のこの思い込みにこそ、「精神的なつらさ」の吐き出しにくさのカギが隠れているのではないでしょうか。

 

あくまで私の分析ですが、日本の場合「鬱」や「精神的に病んでる」状態はある種のスティグマを持っているように思われます。例えば、そういう人は心が弱いのだ、とかひどい場合だと「皆辛くてもそれを心の中に押し込んで頑張っているのに、それができないなんてダメなやつだ」とか。結果、精神的にまいっているのに「まだ頑張れる、まだいける。誰かに相談するほど深刻な状況じゃない」と自分に鞭打ってしまう。この「精神的な辛さのスティグマ」と共に、カウンセリングや精神科などにもスティグマが生じます。「そういう場所にはもっと深刻な状態になってから行くべきで、これしきのことでカウンセリングなんて恥ずかしい」と。

 

けれども、自分の辛さを自発的に誰かに話すことって、ある程度エネルギーが残っていないとできないことだと思います。私はジェンダー学を学ぶ中で、性暴力経験者の語りの分析など目にしてきましたが、語ることができるのはある程度精神的に回復したときか、まだどん底まで落ちていないときです。それなのに、語る力が残っているときに「まだ平気だから」とますます自分を消耗させる方向に向かっていったら…。

 

私はマギルのカウンセリングサービスを利用したのはこれが初めてですし、そのサービス内容の詳細な状況について観察・分析できたわけではないので、ここで書いたことは偏りがあるかもしれません。また、カウンセリングも万能ではなく合う人合わない人いると思います。けれども今回の利用を通じて目にした利用者の多さ、その様子から、マギル大学にはこのサービスを利用することに関してスティグマがない、というように思えます。ちょっとストレスを抱えているかな、精神的に辛いかな、と思ったら、風邪の引き始めに病院に行って薬もらうのと同じような気安さで、こういったサービスを利用する。それが本来あるべき姿かなと思います。肉体的にも精神的にも元気で頑張れるのが一番なんですから。自分がご機嫌な状態で頑張れるように、運動したり音楽聞いたり友達と遊んだり、好きなもの食べたりする。それと同じように、自分を元気にするための手段としてカウンセリングがあったって良いではないか、と思います。

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(カウンセリングサービスにて、不眠気味なのを相談したらサプリメントを紹介してくれました)

 

マギルのカウンセリングサービスは多岐にわたり、ストレスの解消法や、完璧主義への対処法などのワークショップも開かれています。私もこれらのワークショップに何度か参加したことがありますが、どのワークショップも参加者でにぎわっています。参加者が自分の経験を積極的に語る姿も見られます。この環境がまた、「こうしたストレスを抱えることは誰にでも起こり得ることで、特別なことじゃない」という脱スティグマに好影響を与えていると思います。

 

精神的な辛さがスティグマ化されている状態というのは何一つ良いことがないのではないでしょうか。自殺や、他者や自身への暴力、何かへの依存など、吐き出すことの出来なかった辛さが積み重なって起こるとも考えられます。何よりも自分を責めつづけるなんて、そんな悲しいことはない。辛さを抱え込んで努力しつづけることが美徳なのではなく、辛さを吐き出して心身元気な状態で努力できることが一番だ、という方向に変えていきたいですね。

 

Study Permit (サリー)

お久しぶりです!サリーです。

 

前回、前々回の真面目な記事とは打って変わり、今回は、留学中の私に降りかかった一番の災難について書こうと思います。

私の場合それはズバリ、STUDY PERMITでした、、、!

 

モントリオールの大学に留学するには、CAQといってケベック州のビザとStudy Permitの両方のビザを取得する必要があります。

 

いずれも、日本でオンライン申請をして、

・CAQは許可が降りた際のPDFを印刷して終わり

・Study PermitはPDFを印刷し、カナダに入国した時に空港の移民局で正式なものをもらう

という形式をとっています。

 

早い段階から申請をしていたため、日本でのPDFの取得は比較的スムーズにいきました。また、乗り継ぎ地点のバンクーバーでも無事Study Permitが降り、何の問題もなく入国できたため、私はすっかり安心しきっていました。

 

それから二ヶ月。私のトラブルは一件のメールによって幕が開けることとなります。

それは、大学から「CAQとStudy Permitの提出するよう」催促するメールでした。

このメール自体は、ほとんどのInternational Studentsに送られたものだったのでよかったのですが、、、

 

スキャンしようと思い、よくよくStudy Permitをみると

「これ私の名前じゃない!住所も生年月日も、、、」という事態が発生します。

(名前が一文字違うだけの全くの別人のものでした)

 

なぜこうなったのか。

 

バンクーバーで乗り継ぎをした私は、乗り継ぎ便を逃し、とても焦っていました。

Study Permitを受け取り、その時はよく確認もせずにさっさと折りたたんで次の目的地へ向かいました。

 

「ああ、あの時なぜしっかり確認してなかったんだろう、、、」

押し寄せる後悔と不安に押しつぶされそうになりながら、私は大学のセンターに相談にいきます。センターの人もなぜこのようなミスが起こったのかびっくり仰天。稀に起こる事態のようで、次の日にはセンターで有名になっていました(笑)

 

そしてその結果、一番早い策として提案されたのが

カナダとアメリカの国境にいき、カナダに再入国することでStudy Permitを再発行してもらうことでした。

 

「なぜ、移民局の人のミスでそんな怖いところまでいかなければいけないのだろう。課題もあるしどうしよう。」

不覚にもボロボロと涙が出てきました。

 

しかし、そのことを一緒に留学にきた日本人の先輩にすがる思いで相談したところ、同行をかってでてくださったのです!!

 

そして私たちは、バスで国境まで向かい、7時間の末、私のStudy Permitはあっさりと修正されました。

 

今ではちょっとした笑い話ですが、その時の私には大事で、事が発覚してからの一週間は本当にストレスフルな日々を過ごしました、、、一緒についてきてくださった先輩には感謝してもしきれません。ちなみにその方は、このブログ運営メンバーの一人です!

皆さんも、重要な書類は、どんなに焦っていてもしっかり一度目を通しましょう!!

 

長くなりましたが、私のてんやわんやの事件にお付き合いいただきありがとうございました!

 

〜番外編〜

春休み、友達とキューバに行ってきました!

 

今まで行った旅行先の中で一番印象深く、歴史の歩みと人々の温かみが感じられるとても心地よい国でした。

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ボランティア -ミナ―

お久しぶりです!

先日まで中間試験と課題に追われていましたが、今はReading week中で少しゆったりした毎日を過ごしているミナです。

 

Reading week中は、多くの学生が旅行へ旅立ちます。

ですが、私はモントリオールで充実した日々を過ごしています。

 

友人とプリンを作ったり、

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友人と日本食を作ったり、

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おいしいご飯を食べに行ったり、

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 (マギルの近くにあるベジタリアンカフェで、友人とゆったり過ごしました)

 

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 (友人の誕生日にみんなで中華料理を食べに行きました)

 

マギルのホッケーの試合を見に行ったり、

 

(ホッケーを観戦するのは人生で初めてだったのですが、すでにホッケーの虜になってしまいました笑。

選手一人ひとりの躍動感と気迫に引き込まれ、輝いている姿が本当に格好良くて、点が入るたびに友人と抱き合って喜んでいました。

しかし、マギルの部活は毎日練習があり、勉強との両立は本当に大変です。その二つをしっかりとこなしながら、さらに観客を感動させられるプレーができる選手たちにただただ脱帽でした。何かに一生懸命になれること、そしてそれをかけがえのない仲間と共有できることがいかに幸せなことで、いかに素敵なことかを痛感した瞬間でした。

皆さんも、マギルに来た際はぜひスポーツ観戦をしてみてください!あなたも一瞬で虜になってしまう事でしょう!!笑)

 

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素敵なカフェを開拓したり、

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(ティーラテとアーモンドパウンドケーキを注文しました。とってもおいしくて、お店の中もすごく素敵で、大好きになりました。)

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ととっても楽しい毎日を過ごしています。

 

前置きがとっても長くなってしまいましたが、今回の私の記事は

ボランティア

について書きたいと思います。

 

私はマギルに来てから、

1)ピアノをモントリオールの子どもたちに教えるボランティア

2)金銭的な理由や健康上の理由などで充分に食事にアクセスできていない方々に食事を無料で提供したり、食材を配ったりしているNPO法人

でボランティアをしています。

 

今回は、1)について掘り下げていこうと思います。

 

このボランティアに関しては、幼い頃からピアノを本格的に行ってきたため、その能力を生かして何かをしたい、という思いが一番の動機でした。

9月から現在まで、マギルのピアノボランティアクラブに参加し、週に1度、モントリオールの地域の小学校で子どもたちにピアノを教えています。

 

少し話題がそれてしまいますが、マギルの部活はとっても盛んです。ボランティアの部活は

・子どもたちの宿題をサポートするもの

・海外でボランティアするもの

・語学を学生同士で教え合うボランティア

・洋服などを寄付で集めて、途上国へ送るもの

など、本当に様々なものがあります。

それだけ、学生の

”人のために何かをしたい”

という思いが強いのだと思います。生まれた文化やこれまでの経験が違ったとしても、この強い思いを原動力に、学生同士が団結している姿を本当に尊敬しています。

 

私はその中で、ピアノのボランティアに惹かれ、参加することにしました。

 

 

始める前は、

ピアノをずっと弾いてきたし、子どもは大好きだから、大丈夫!

という根拠のない自信があったのですが、

”できる”

ことと

”教えられる”

ことの違いという現実を突きつけられました。

 

音楽やピアノについて、すべて日本語で学んできた私にとって、

英語で、ピアノを触れたことのない子供たちに、ピアノを一から教える

というのは容易なことではありませんでした。

 

ト音記号は英語でなんて言うの?小節は?楽譜は?4分の1拍子は?鍵盤は?ドレミファソラシドの音の違いはどう伝えたらいい?

数々の疑問が頭の中をぐるぐるとしていて、初回の授業は何も教えられずに終わりました。

ピアノを教えてもらえることを楽しみにしていた子どもたちを目の前に、申し訳なさでいっぱいでした。

 

その後、他のボランティアの友人に、何に注意して教えたらいいのか、どうしたらピアノを好きになってもらえるか、について話し合い、お互いに最善策を探り合いながら2回目のボランティアへ行きました。

 

しかし、2回目でも、あまりうまく教えることができませんでした。

 

子どもたちからの信頼を徐々に失っていることに焦りを感じながらも、具体的な解決策が見つからず、とってももどかしい日々が続きました。

 

そこで私が思いついたのは、

楽譜の読み方、リズムの刻み方、鍵盤の圧し方、指の形

などの基礎を優先するよりも、

ピアノを弾く楽しさを感じてもらおう!

ということです。

 

これは自身の経験をもとにして思いついた方法です。

 

私がピアノを初めて触ったのは5歳の時。

バイオリンを習っていた姉の影響と、『千と千尋の神隠し』のバックミュージックが弾きたいという思いから、ピアノを始めました。

始めたばかりの頃の記憶はあまりはっきりとはしていませんが、ただただ

”ピアノを弾く”

行為が純粋に楽しくて、ピアノに向かっていたあの頃の自分を思い出しました。

 

私はそれまで、

子どもたちに基礎をしっかりと覚えてもらいたくて、英語で一生懸命に教えていましたが、それでは音楽の楽しさやピアノを弾く喜びを全く伝えられないことにようやく気が付きました。

 

その後は、

子どもたちが好きな曲を聞き、

簡単な楽譜を作り、

彼らにメロディーを演奏してもらい、

私が伴奏を弾く

というプロセスを作り、少しでもピアノを身近に感じてもらえるようにしています。

 

ボランティアを始めてから半年以上経った今も、まだ手探りの段階です。

 

ですが、彼らがピアノを弾いている時に見せてくれる

”キラキラとした笑顔”

が私の原動力です。

 

この笑顔を見るためなら、私はいくらでも頑張る!

と思ってしまうくらい、かわいくて愛おしい笑顔です。

 

4月に子どもたちのリサイタルがあります。

彼らに

少しでも楽しんでもらえるように、

そして子供たちのとびっきりの笑顔を舞台上で輝かせられるように、

これからも試行錯誤を続けていきます。

 

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とっても長くなってしまいましたが、最後まで付き合ってくださりありがとうございました。

 

次回からは、Reading weekの旅行について、留学生の皆の経験を書いてもらいます✨

お楽しみに!!

 

ミナ

 

 

フィロ φιλοσοφία かん

お久しぶりです、マギル大学に交換留学中のかんです
雪が溶け始めてきて、いよいよ交換留学が終わってしまう日が2ヶ月を切りました。ものすごい勢いで時間が過ぎてしまいました、、

今回は個人的な気づきについて話したいと思います。それは、20年間生きてきた中で見つけることのできた自分にとって最も大事な出来事のこと:何を学ぶべきか です。

マギル大学に来る前までは政治学と法学を主に勉強して来ました。

読んでいる方々の中にも学生の方がいると思います。その人たちに聞きます:今一生懸命に学んでいることに疑問やモヤモヤ感があることがないですか?例えば、「なんでこれを学んでいるんだろう?本当にこれが学びたくて学んでいるのか?好きじゃないのになんで学ばないといけないのか」などなど。

僕もそのような人のうちの一人でした。自分に「これ」こそが本当に学びたいんだと無理やり言い聞かせていることに気がつきました。もちろん、政治学や法学は好きです。だけど心から、「今」それを求めているのか、と自問してみると、そうでもないことに気づきました。それよりも大事な、自分が心から熱中できる「知」があることは前から感じていました。だけどそれがうまく具体的に分からなかったり、表現しづらかったことが多かったです。
マギル大学に来るまでは今まで自分に問いかけてきたそのナニカをうまくピンポイントに指摘することができませんでした。

好奇心旺盛の僕は日本にいた頃は正直、腰を据えていませんでした。ありとあらゆる興味の出たものに飛びついたと思ったら、次には全く別のことに熱中していました。中途半端に終わってしまったアルバイトやインターンシップ、学生団体、授業などなど;僕は数え切れないほど何もかもを欲しがっていました。色んなチャレンジに挑戦するのももちろん大事だと思いますが、僕の場合に至っては全てが中途半端になってしまいました。まだまだ未熟ですが、今になって振り返ってみるととんでもない回り道をしていました。

僕の尊敬する人は「回り道をしないと周りは見えないよ」と言っていました。確かに様々な回り道をでき、その多数な機会に恵まれていたからこそ自分が本当に何を求めているのか、を今やっと長い時間をかけて見つけることができました。僕にとってはそれがフィロソフィーです。

日本語で「哲学」と訳すとすごい偏見や変なニュアンスを生じさせてしまう気がします。本来の言葉(Philosophy)の従来的意味は「知を愛すること」です。もちろんフィロソフィーの意味は何?と聞き始めるとキリがないほどの答えにたどり着きます。
フィロソフィーには自分が探していた質問や考えが詰まっています。この世の中で人にとって最も大切な質問を説いていくのがフィロソフィーという学問です。

2000年以上も前に亡くなった哲人はその2000年後の今でも影響を及ぼしています。人類の歴史の中には様々なヒントだったり今にでも通じる思想が多数広がっています。そのような英知と触れ合い、本を通じてダイアローグをできることは本当に素晴らしいことではないでしょうか。よく見てみると、僕たちは未だにかつての哲学者たちが説いて来た質問をまだ解こうとしています。答えはありません:だからこそ真面目に自分と向き合い、自問自答を繰り返さなければいけません(長くなるので今回は詳細は省かさせていただきます)。

良い人生とはなにか、幸福とはなにか、人間とはなにか、など。考え始めるとキリがないですが自分にとって最も大切なナニカを探求できるのがフィロソフィーです。
自分たちを見失い始めてきた近頃、道しるべになるナニカが大事になってくるでしょう。

仮に80年生きたとしても約30000日しかない人生をどのように舵をとって進んで行くか。これを胸に、さらに考えていきたいと思います。

わざわざ読んで下さりありがとうございました。

 

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モントリオールで手に入る日本食材の話〜やはり日本の味が恋しい〜

やっと中間試験期間も終わり、ルクセンブルクへのフライトを待ちながらこの記事を書いています。れれれです。長期に留学するとなるとやはり、心配なのは食事ですよね。来たばかりの頃は珍しくて食べていたモントリオールならではの食事も、ずっと続くと肉じゃがが恋しい…みたいな。モントリオールは特に外食するとチップやら税金やらで高くつくことが多く、れれれは断然自炊派です。さて、自炊するとなると気になるのは、日本の食材がどこまで手に入るのか?1.アジア食材店で手に入る、2.普通のスーパーで手に入る、3.その他に分けてリストアップしてみました! 留学中自炊頑張るぞ、日本料理食べたいぞって人は是非参考にしてください。

 

1. アジア食材店

マギル大学周辺にあるアジア食材店といえば、Marché Eden(http://marcheeden.com/) ここで手に入るものは

・出汁用昆布

・のり

・顆粒だし

・豆腐

・味噌

・うどん

・そば

・片栗粉

・ごま油

・みりん

・酢

・納豆

・油揚げ

などです。面白いのが納豆と油揚げで、何故か冷凍された状態で売られてます。食べる前は自然解凍するのを忘れずに。以前面倒で納豆をチンしてみたらルームメイトに大不評でした。ふふっ。

 

2. 普通のスーパー

マギル大学周辺に住む学生がよく利用するのは、provigo(https://www.provigo.ca/)やmetro(https://www.metro.ca/)ではないでしょうか。こういったスーパーにもアジア食材のコーナーがあり、置いてある品数の豊富さはアジア食材店より劣るものの案外ベーシックなものは揃ってます。

・醤油

・パン粉

・米

コンソメキューブ

 

最後に、3.番外編

・料理酒→見つけられないのでアルコール飲料専門店SAQに置いてある日本酒を使います。

・乾燥わかめ、かつおぶし、すりおろしにんにく/しょうが あたりは個人的に便利でよく使うんですけど、こちらで売ってるのは見たことないですね。。。あまりかさばらないし軽いので日本から送ってもらうといいかもしれません。

 

それではみなさん素敵な留学自炊ライフを!

モントリオールってどんな街?(さわこ編)

こんにちは!さわこです。

モントリオールに住んで約半年。

留学期間中に何度かアメリカやカナダの別都市へ旅行に行きました。しかし不思議なことに、旅行から帰ってくるとモントリオールがやっぱり好きだなぁと思うことが多いです。

ということで、今回はモントリオールってどんな街なのか、私が好きだ!と思うところを紹介していきます。(ところどころMcGill Universityについても触れています。)

 

  1. インスタ映え」スポットが多い

ふらっと散歩するだけで、19世紀頃に建てられた石やレンガ造りのお屋敷や建物がたくさんあります。日本でも西洋風の家はたくさん見かけると思いますが、歴史が感じられる美しさに見惚れます。

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 また、Downtown Montreal(Centre Ville)のあたりには美術館や博物館などが多く、歩道の脇に銅像や芸術作品が並んでいます。

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みみさんの記事にもあったように、おしゃれなカフェもたくさんあったり、

建物の壁が装飾されているのもよく見かけます。

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モントリオール公式インスタグラムの写真もかなりハイクオリティなので要チェックです!

www.instagram.com

 

 

  1. 街や大学でのイベントも多い 

見出し通り、この街に住んでいてイベントがなくて退屈だ…と思ったことはありません。まずはよく催し物が開かれる2つのエリアをご紹介します。

一つ目はPlace-des-Arts駅周辺二つ目はOld Port周辺です。

一つ目のMusée D’art Contemporain De Montréal(モントリオール現代美術館)の前にある広場は暖かい時期になるとソファやハンモックでのんびりしていたり、大道芸人の人がパフォーマンスをしていたりしてのんびりした雰囲気でした。冬の寒い時期になるとクリスマスマーケットの露店、光るシーソー、みんなで暖を取れる暖炉が設置されていたのを見かけました。

Old Port周辺は観覧車やアスレチック、スケートリンクがあったり、イベント会場として使われることが多いです。

また、市庁舎など歴史を感じられる旧市街から近いので観光にはぴったりです。

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私は2017年のNew Years Eveのカウントダウンをそこでしたり(-26度くらいあって極寒でした)、2018年の1月に開かれていた野外音楽フェス、Igloo Festにも参加して来ました!

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冬が来ても、モントリオールっ子たちは長くて寒い夜の楽しみ方を知っています。

 

大学でも毎日と言っても過言でないほどイベントが開かれています。

入学してすぐの9月頭には新入生に向けたイベント1週間ほど続きます。新入生向けのオリエンテーションとレクリエーションを行う"Frosh(フロッシュ)”がいちばんの目玉です。秋頃まで大学のキャンパス内にOpen Air Pub(OAP)が出ていたのも、日本の大学にはなかなか無いイベントではないでしょうか。

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他にも学生団体によるFood festivalや著名人が来て座談会やスピーチを聞くことができたり、Facebookのイベントフィードが尽きることはないです。

  

  1. 程よいバランス 

筆者のもう一つのお気に入りポイントは、街と自然のバランスの良さです。

カナダと聞くと雄大な自然をイメージされる方も多いと思いますが、Downtown Montrealはとても都会です。

バスやメトロ(地下鉄)がしっかりと整備されていて、地下のショッピングモールも非常に大きいです。

また、先ほどご紹介した美しい建築物がしっかりと残されていて、ビル街とは違った表情を見せてくれます。

加えて、Mont-Royalという山をはじめとした自然が多く残されたエリアもあります。Mont-Royalの展望台からはSaint Lawrence川からモントリオールの街までを一望できます。

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ほとんど徒歩圏内にオススメした場所が集まっているので、車が無いと生活できない!なんてこともありません。

小さすぎず、大きすぎず、かつ街と自然のバランスが取れているとことはモントリオールの大きな魅力だと思います。

  


 

蛇足:お店の閉店時間が早い……

最初は不便だなぁと困っていました。

郵便局や銀行だけじゃなく洋服屋さんやレストラン、d épanneur*1までもが閉まるのが早い…。24時間営業しているファーストフードのお店などはありますが、日本に比べると少ない印象です。

自分自身が24時間営業・深夜までサービスを利用することに慣れきっていたのをここにきて痛感しました。

ですが、早めにお店を閉めるのは悪いことばかりではないと感じる光景をたくさん目にしました。

平日の夕方頃になると、会社帰りの人たちがレストランでディナーやお酒を楽しんでいたり、お迎えに行った子供たちと遊んでいたり、Mont-Royalでのんびり夕焼けを見ながらおしゃべりを楽しんでいたり。

モントリオールに住む人たちの生活の豊かさを感じました。

 


 

留学を検討している人は治安に関して気になると思いますが、モントリオールに来てから身の危険を感じるようなことは私個人、経験していません。非常に治安の良い街だと思います。(ですが、自ら用心しておくことはどこの都市に住むか、に関わらず大事です!)

 

留学生活において何を勉強するか、どこの大学に行くかはとても大事ですが、

どんな街で生活したいのかも結構大事だと思います。

「住めば都」だからじゃない?なんて言われてしまいそうですが、ガイドブックには載っていないモントリオールの魅力をたくさん感じてもらえたら嬉しいです!

 

さわこ

*1:フランス語で日本語のコンビニのようなお店のことを指す。ちなみにケベック州ならではの表現なんだとか。