ピアノ🎹―ミナ―
皆様、お久しぶりです!
帰国がだんだんと目前に迫ってきていて、悲しくなっているミナです…今日、最後の授業が終わってしまいました😢
残すは試験のみです!!最後の試験、精一杯頑張ります!
それでは!本題に入ります😊
今日はピアノについて書きます。(とっても長くなってしまいそうですが、どうか最後までお付き合いいただけると幸いです。)
私は5歳から16年間、ピアノを続けています。
そして、現在もマギル大学音楽学部のピアノ教授に個人的に教えて頂き、コンサートにも3度出演させて頂きました。
(政治専攻の私がなぜマギルの音楽学部のピアノ教授と知り合えたのか、についてはブログの後半に記しています!!)
5歳の頃、千と千尋の神隠しのバックミュージックの『いつも何度でも』
千と千尋の神隠し - いつも何度でも純音樂 - YouTube
憧れてピアノを始めました。この映画を父と見に行った日のことは、今でも鮮明に覚えています。両親が豚になってしまうシーンが怖くて泣いてしまったこと、音楽が綺麗で幼いながらにも感動したこと、帰りにビデオ屋さんで『とっとこハム太郎』のビデオを借りてもらったこと…。
この映画にインスピレーションを受け、『いつも何度でも』を自分で弾けるようになりたい!と思った私は、両親に頼んでピアノを習い始めました。
でも、練習は大嫌いでした。他の友達が公園で遊んでいる時も、私は帰ってピアノを練習しなくてはいけず、いつも泣きながら弾いていました。
当時はピアノが大嫌いでしたが、今は無理やりにでも私にピアノを続けさせてくれた母に心から感謝すると同時に、胸を張って”ピアノが好き”と言えます。
どうしてピアノが好きになれたのか?
それは、自分の好きな曲を表現したいように演奏できるようになり、
そしてそれが聴いてくださっている方の心に響き、拍手を頂けるようになったこと。
この醍醐味を知ったからだと思います。
私のピアノの歴史を語ることになってしまいましたが、ここからはとっても素敵なお話
”どうしてマギル大学の音楽学部の教授からピアノを教えて頂くことになったのか”
を書きます。
(またまた長くなりそうな予感ですが、どうか最後までお付き合いください。笑)
私がモントリオールに着いたのは昨年の8月。
モントリオールがどんなに寒いかを様々な人から聞いていた私は、夏服を殆ど持ってこなかったのですが…
意外と暑い!
湿度は低いものの、30度でセーターはさすがに着れません。
ということで、夏服を買いにダウンタウンのショッピングモールへ。
ダウンタウンにはIndigoという文房具屋さんがあるのですが、そこにはグランドピアノが置いてあります。誰でも好きな時に演奏可能なピアノです。
私はそのピアノを見て、”せっかくだし、弾いてみよう”
と軽い気持ちで弾き始めました。
この”軽い気持ち”のお陰で、私はマギルのピアノの先生に出会うことができました。
私が演奏している間、一人の男性がピアノの前に立ちました。
そして、私に”君の演奏は素晴らしかったよ!ピアノはどこで学んでいるの?”
と聞きました。私は、自分がマギルの交換留学生であり、ピアノはマギルでは学んでいないこと(政治専攻のため)を伝えました。
すると、”マギルには素敵なピアノの教授がいる。僕が紹介してあげるから、絶対にピアノを続けるべきだ。”
と、マギルのピアノの先生を紹介してくれました。
そしてその後、自分のピアノの録音とともにその先生にメールを送り、教えてもらえるよう交渉し、ピアノを教えて頂くことができました。
日本でピアノをしていたときとの違いは大きく分けて2つ。
1)かなり放任主義。
私が習っている日本のピアノの先生は、本番前は必ずホールレッスンをしてくださったり、本番に向けて何度もレッスンをしてくださったりしていました。
しかし、マギルの先生は、本番前最後のレッスンで暗譜(楽譜をすべて暗記すること)が完璧にできていなくても、何も言いません。それだけ信頼されているという事なのかもしれません。
2)学生同士で互いの演奏に感想を言い合う。
私は、日本で友人の演奏を聴く機会が少なく、お互いの演奏に感想を言い合うことをあまりしてきませんでした。
しかし、マギルでは、生徒同士の交流がすごく盛んで、お互いの演奏を聴き合い、褒めたり、アドバイスをしたりすることが当たり前のように行われていました。
音大とピアノ教室の違いなのかもしれませんが、生徒同士の絆の深さがとても心地よかったです。
そして、11月、3月、4月と全部で3回コンサートに出演させていただきました。
コンサートに出させていただけるとは想像もしていなかったのですが、先生から”You are a talented pianist. You should play your great songs in front of the audience."と言っていただくことができ、認められたという事実が本当にうれしかったです。
その期待を裏切らないように、コンサートに向け、毎日精一杯練習しました。
(マギル大学の音楽学部のある建物Strathconaです。私はここに毎日通っていました。)
ピアノの練習時間を確保するのは並大抵のことではありませんでしたが、
課題の多さや周囲のレベルの高さ、
ホームシック、
寂しさ…。
留学初期、一番辛かった時に、ピアノが私を救ってくれたことは間違いありません。
ピアノの練習をすることで、焦りや自己嫌悪が自然となくなり、本来の自分を受け入れられるようになりました。
ピアノを本業で学ぶ世界中の友達ができたこと、
ピアノ学科の学生と一緒にコンサートで演奏できたこと、
お客様から”You are just amazing." "I was impressed at the way you express your emotion."など、たくさんお褒めの言葉を頂けたこと、
コンサートを聴きに来てくれた友人から”ミナのピアノは人を感動させる力がある”と言ってもらえたこと…。
一生の思い出となる、かけがえのない経験をすることができました。
最後のコンサートは終わってしまったのですが、
留学生活において、学業だけでなく、私の人生の4分の3以上を共に過ごしてきたピアノとしっかりと向き合うことができた幸せを今、ゆっくりとかみしめています。
Indigoという文房具屋さんで出会った男性の連絡先を聞くのを忘れてしまったため、
この感謝の気持ちを伝えられないのが本当に残念です。(おそらくその男性はドイツ人の方で、ドイツの音大でピアノの教授をされていらっしゃる方でした。)
けれども、日本に帰国してから、日本のピアノの先生に成長した姿を見ていただけるのが今から楽しみです。
そして、最後に読者の皆様に伝えたいことは、
モントリオールがとても音楽が盛んな街であること!
マギルの寮のオープンスペースにピアノが置いてあったり、
Indigo(最初に紹介した文房具屋さん)に行くと必ずプロ級のピアニストの生演奏を聴けたり…。
音楽とともに豊かな毎日を送れるって、本当に幸せなことだなあとつくづく思います。
(マギルのピアノの練習室の壁に書いてある落書きです。さすが芸術的…!)
いつものように
長文。
さらに
個人的な日記
のようなブログになってしまいましたが、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
次回もお楽しみに💕
ミナ